ツール

通貨オプションの取引自体は難しいものではありません。しかし、高度なテクニックを用いて戦略性の高い取引を行おうとした場合、相場の変化に応じたシミュレーションを行うためのツールが必要になります。「ディーラー」 や 「クオンツ」 などプロや専門家と呼ばれる人達は、機関投資家向けの高価なソフトウェアや情報端末を用いると同時に高度なExcelの関数やマクロを駆使して、必要なツールを自作して使用しています。私もシステムエンジニアとしての経験を生かして、オプション取引や金融工学の専門書を元に自作してみました。

下記から無料でダウンロードできます。

    通貨オプション戦略

    ソフトウェア本体 (Excel®のマクロ有効ブック) ver1.02  (通貨オプション戦略.xlsm)

    専用エキスパートアドバイザ ver1.01  (FXOption.ex4)


    ※ ブラウザによってはダウンロードできない場合があります。他のブラウザでお試し下さい。
    ※ 一部、機能制限を設けてあります。解除を行うにはライセンスの購入が必要です。
    ※ 当サイトでライセンスに関する広告・販売ならびに代金の決済業務は行っておりません。詳しくはオンラインマニュアルをご覧下さい。



    バージョンアップ履歴


    2018.10.23 専用エキスパートアドバイザ ver1.01 不具合修正


    自動ヘッジで未決済ポジションをクローズする際にスリッページが反映されていなかった不具合を修正。





    オンラインマニュアル

    はじめに


    本ソフトウェアは通貨オプションの取引を支援する Microsoft Excel で動作する 「マクロ有効ブック」 です。
    オプションと原資産を統合して管理するための様々な機能を搭載しており、専用のエキスパートアドバイザを用いることでMT4との連携が可能で、損益状況の把握やリスク管理を効率的に行うことができます。

    ※ 正しくお使いいただくために、必ず本オンラインマニュアルを最後までお読み下さい。
    ※ MT4との連携を行った状態でのデルタ調整は実施回数に制限を設けてあります。解除を行うにはライセンスの購入が必要です。
    ※ ダイナミックヘッジの機能も搭載されています。本機能はデルタ調整のオペレーションを自動化しているのみであり、一般的なEAのようにアルゴリズムによる自動売買を行うものではありません。



    動作環境


     対応パソコン   : 下記のソフトウェアが動作する IBM PC/AT またはその互換機

     対応OS      : Windows7 日本語版 (32bit) 以降

     対応ソフト     : Microsoft® Excel® 日本語版 (32bit) バージョン2010 以降

     ディスプレイ   : High Color (16bit) 以上

     解像度      : 1024 × 768 以上 (1920 x 1200 以上を推奨)

     その他      : インターネット接続環境 (ブロードバンド環境を推奨)


    ※ 上記に該当するすべてのパソコンについて、動作を保証するものではありません。
    ※ 64bitOSには対応していません。
    ※ 掲載されている画像やスクリーンショットの一部は、実際とは異なる場合があります。(フォントレンダリングソフトを使用した環境で動作させています。)
    ※ 「Microsoft® Office Excel®」 は、Microsoft Corporation の、商標または登録商標です。
    ※ ご質問等はメールにてお願い致します。ただし、内容によってはお答えできない場合や有償サポートの対象になる場合があります。




    ご注意


    本ソフトウェアは、OS の日付と時刻が下記の範囲に設定されている場合でのみ動作します。
    1971 年1 月1 日0 時00 分~ 2037 年12 月31 日23 時59 分

    Excelの設定はできる限りインストール時の状態でご使用下さい。安易に変更するとソフトウェアの動作に支障をきたす場合があります。

    特定のセルを 「コピー」 して他のセルへ 「貼り付け」 を行った場合、書式や入力規則等が誤ったものに置き換わってしまうことによる不具合が発生する場合があります。
    ※ 「コピー」 、「貼り付け」 を防止するため、右クリックメニューおよびショートカット機能には制限をかけてあります。
    ※ 「オートフィル」 や 「ドラッグアンドドロップ」 などによる編集は行わないで下さい。

    本ソフトウェアは通貨オプション取引ならびに外国為替取引に関する知識の提供や取引に関するアドバイスを目的とするものではありません。
    通貨オプション取引ならびに外国為替取引に関する知識や具体的な戦略は利用者によって選択され、作者はその内容の正当性や有効性を確かめる責任を負いません。

    パソコンの環境によっては一部の機能が働かない場合や不具合が発生する場合があります。
    本ソフトウェアの使用に起因して利用者に生じたあらゆる損害について作者は一切の責任を負いません。

    その他注意事項に関しては、ソフトウェア本体に付属の 「ソフトウェア利用規約」 を参照願います。



    1. システムを起動する前に


    1.1 MT4の起動・設定


    本ソフトウェアを使用する際にはDDE通信を用いてMT4から原資産のレートを受信する必要があります。

    1) MT4を起動します。 ※複数のMT4を同時に起動させた状態で使用しないで下さい。
    2) 気配値表示ウインドウに取引を行う通貨ペアを表示します。
    3) 取引通貨のチャートを表示します。 ※取引通貨以外のチャートはすべて閉じて下さい。
    4) 専用エキスパートアドバイザをチャートに表示します。 ※ソフトウェア本体と同じバージョンの 「FXOption.ex4」 を使用して下さい。他のエキスパートアドバイザは同時に使用しないで下さい。
    5) エキスパートアドバイザの設定を確認して下さい。 ※チャート上で右クリック → エキスパートアドバイザ → 設定

    【全般】【コモン】 「Long & Short ポジション」
    【全般】【自動売買】 「自動売買を許可する」
    【パラメーターの入力】【集計対象開始日時】 任意の日時を入力して下さい。 ※口座履歴に表示されている明細の中で集計対象開始日時以降にクローズした明細が集計対象となります。
    【パラメーターの入力】【スリッページ】 任意の数値を入力して下さい。 ※注文を行う際の許容スリッページを指定します。

    6) 「ツールバー(標準)」 の自動売買ボタンをオンにします。
    7) 「メニューバー」 → 「ツール」 → 「オプション」 → 「サーバー」 の 「DDE サーバーを有効にする」 のチェックをオン。


    1.2 OS の日付と時刻の調整


    システムを正しく動作させるために、OS の日付と時刻が正しく設定されているか確認します。

    1) 「コントロールパネル」 → カテゴリ 「時計、言語、および地域」 → 「日付と時刻」 → 「インターネット時刻」 → 「設定の変更」 の 「インターネット時刻サーバーと同期する。」 のチェックをオン。
    2) 「今すぐ更新」 をクリック。
    3) 同期が正常に行われ、日付と時刻が正しく設定(同期できない場合は手動で調整)されたことを確認して 「インターネット時刻サーバーと同期する。」 のチェックを解除。

    ※ 上記の作業は必ずしも毎回行う必要はありません。電波時計等で日付と時刻が正しく設定されていることが確認できる場合は省略しても構いません。
    ※ また、本ソフトウェアの初期設定フォーム上の 「OS の日付と時刻を確認しない」 のチェックをオフにした場合は、システム起動前にインターネット時刻サーバーとOS の日付と時刻にずれが生じていないかチェックを行います。
    ※ 「コントロールパネル」 → カテゴリ 「時計、言語、および地域」 → 「地域と言語」 → 「日付、時刻または数値の形式の変更」 の設定はOSをインストールした際の初期設定から変更しないで下さい。



    2. システムの起動


    2.1 初期設定


    本ソフトウェアは Microsoft Excel で起動するマクロブックです。

    ※ マクロブックはアクセス制限が設定されていないローカルディスク上のフォルダに配置して下さい。ネットワークフォルダに配置した場合は動作が不安定になることがあります。
    ※ マクロを有効にした状態でご使用下さい。
    ※ Excelの設定で 「Dynamic Data Exchange (DDE) を使用する他のアプリケーションを無視する」 のチェックがオンの場合は使用できません。

    1) 「通貨オプション戦略.xlsm」 を開きます。
    2) 下記の初期設定フォームが表示されます。
    【インターネット時刻サーバー】 システムの起動前にOSの日付と時刻を確認するための日時を取得するためのサーバーです。
    【通貨ペア】 取引を行う通貨ペアを選択します。「1.1 MT4の起動・設定」 でEAを表示した通貨ペアと同じものを選択して下さい。
    【MT4シンボル】 MT4の気配値表示ウインドウに表示されているシンボルを入力して下さい。 ※取引業者によって異なる場合があります。
    【連携フォルダ】 連携を行うMT4が使用する 「Files」 フォルダのパスを絶対パスで入力して下さい。


    3) 【インターネット時刻サーバー】、【通貨ペア】、【MT4シンボル】、【連携フォルダ】 のいづれかを変更した場合は 「保存」 をクリック。
    4) 「レート受信開始」 をクリック。
    5) 「次へ」 をクリック。


    2.2 ログファイルについて


    ブックと同一のフォルダに 「通貨オプション戦略ログ.fxo」 という名称でログファイルが作成されます。
    「メモ帳」 等のテキストエディタで内容の確認ならびに編集が可能です。
    ソフトウェアの動作に関する記録が追記されていきますので、必要に応じて古いログの部分を消去するかログファイルごと削除して下さい。



    3. 基本情報の設定


    3.1 通貨に関する情報の設定


    通貨オプションのプレミアムや損益を正しく計算するために、通貨に関する情報の設定を行います。

    1) ワークシートの右上にある 「通貨種類マスタ」 へ移動します。
    2) 取引を行う通貨ペアの 「スプレッド」 を入力します。 ※銭
    3) 取引を行う通貨ペアの 「主軸通貨金利」を入力します。 ※USD/JPYの場合は米ドルの無リスク金利。
    4) ワークシートの左上にある 「基本情報」 へ移動します。
    5) 「円金利」 を入力します。 ※無リスク金利。マイナス金利の場合は0として下さい。
    6) 「買スワップ」 「売スワップ」 を入力します。(省略可)
    ※ システムの動作や 「プレミアム」 の計算には一切影響しません。取引の参考としない場合は入力する必要はありません。


    3.2 メールに関する情報の設定


    1) 「基本情報」 の右にある 「メール送信設定」 へ移動します。
    2) 「送信元ユーザー名」 を入力します。 ※*******@gmail.com の* 部分
    ※ 本ソフトウェアの 「メール送信機能」 を使用するにはGmail のアカウントが必要になります。「メール送信機能」 を使用しない場合は本項目の設定は必要ありませんが、ライセンス購入依頼を行う時は入力が必要です。

    3) 上記アカウントのパスワードを入力します。
    4) 「送信先メールアドレス」 を入力します。
    ※ 本ソフトウェアの 「メール送信機能」 を使用して、システム運用上の 【警告メール】 や 【情報メール】 を送信する際の宛先です。
    ※ セキュリティ上の安全のため、普段お使いのアドレスとは別の専用メールアドレスをご使用下さい。
    5) [F2] キーを押します。
    6) 下記の 「機能メニュー」 フォームが表示されます。
    7) 「メール送信」 の項目を 「しない」 → 「する」 へ変更します。
    メールの送信に失敗した場合は下記のメッセージが表示されます。
    ※ メッセージに記載されている内容を確認の上、再度お試し下さい。
    メールの送信が完了すると下記のメッセージが表示されます。
    メール送信を 「する」 とした場合は下記の条件でメールが送信されます。
    ① EA との同期に異常が生じた場合。 ※自動ヘッジ 「する」 の場合に限る。
    ② 証拠金維持率が設定された下限に到達。 ※自動ヘッジ 「する」 の場合に限る。
    ③ MT4 のログイン口座を変更した場合。 ※連携機能 「起動」 の場合に限る。
    ④ MT4 の未決済ポジション数量に変化が生じた場合。 ※連携機能 「起動」 の場合に限る。



    4. 連携機能の使用


    4.1 口座情報の連携確認


    MT4における原資産の取引を本ソフトウェアの連携機能として実行できることを確認します。

    1) [F2] キーを押します。
    2) 「機能メニュー」 フォームが表示されます。
    3) 「連携機能」 の項目を 「停止」 → 「起動」 へ変更します。
    4) ワークシートのグラフの下部分にある 「連携機能に関する情報」 が正常に読み込まれていることを確認します。
    【連携機能】 連携機能の状態を表示します。「起動」 と表示されていることを確認して下さい。
    【起動モード】 起動中のシステムのモードを表示します。
    【フォルダパス】 EAによって連携用ファイルが作成されるフォルダのパスを表します。
    【ファイル名】 MT4の取引口座に関する情報が格納されている連携用ファイルの名前です。
    【同期日時】 連携用ファイルの読み込みを行った最新日時です。
    【ファイル日時】 EAによって連携ファイルが作成された日時です。ファイルが作成されていない場合や 「OS の日付と時刻」 と10 秒以上の差が生じている場合はステータス表示が 【異常】 になります。
    【口座番号/アカウント】 MT4でログイン中の口座を表します。
    【残高】 MT4における 「ターミナル」 「取引」 の 「残高」
    【有効証拠金】 MT4における 「ターミナル」 「取引」 の 「有効証拠金」
    【必要証拠金】 MT4における 「ターミナル」 「取引」 の 「必要証拠金」
    【余剰証拠金】 MT4における 「ターミナル」 「取引」 の 「余剰証拠金」
    【証拠金維持率】 MT4における 「ターミナル」 「取引」 の 「証拠金維持率」 ならびに 【警告メール】 の下限設定
    【未決済ポジション数量】 MT4における 「ターミナル」 「運用比率」 の主軸通貨の出来高
    【未決済ポジションスワップ集計】 MT4における 「ターミナル」 「取引」 の オープンポジションのスワップ合計
    【balance 集計】 MT4における 「ターミナル」 「口座履歴」 の 取引種別が 「balance」 である明細の損益合計

    ※ 連携用口座として使用できるMT4の口座には条件があります。なお、1注文の最大発注数量や建玉上限数量に制限がある口座をご使用になる場合は、制限にかからないように注意して下さい。


    4.2 自動ヘッジ機能の確認


    自動ヘッジ機能 (許容デルタによる監視を行う場合) について確認します。

    1) 「連携機能」 の項目を 「停止」 → 「起動」 へ変更します。
    2) MT4側でワンクリック注文を行います。
    3) 注文が約定した場合、未決済ポジション数量とネットデルタが変化することを確認します。
    ※ 未決済ポジション数量が変化するたびにデルタヘッジ実施回数がカウントされます。
    ※ ティックの変動具合によって、若干のタイムラグが発生します。

    4) オプションの数量をすべて 「0」 にします。
    5) 未決済ポジション数量を 「1,000」 「買建て」 (0.01の 「buy」 が1 本)の状態にします。
    6) 許容デルタ上限を 「999」、「有効」 にします。
    7) [F2] キーを押して 「機能メニュー」 フォームを表示します。
    8) 「自動ヘッジ」 の項目を 「しない」 → 「する」 へ変更します。
    ※ 評価日時の方式は 「現在日時方式」、レートの取得方式は 「参照」 として下さい。

    9) ネットデルタの1,000をニュートラルにするための注文が(0.01の 「sell」 )行われます。
    ※ オープンポジションの中に注文内容と同一数量の反対ポジションがあるため、そのポジションを決済するためのオーダーが出されます。同一数量の反対ポジションが無い場合は新規注文のオーダーが出されます。

    注文はExcelシステム側で発行される注文依頼ファイルをMT4が読み込んで行います。オーダーの命令が出された後に注文依頼ファイルは削除されます。
    監視状況
    【デルタヘッジ可能】 自動ヘッジが可能な状態です。
    【注文数量が1,000 通貨未満】 注文数量が1,000 通貨未満です。
    【スプレッド拡大中】 スプレッドが許容値より大きい状態です。
    【同期異常】 EA との同期に異常が生じている状態です。
    【証拠金維持率低下】 証拠金維持率が設定された下限より低下している状態です。
    【有効証拠金なし】 口座に有効証拠金がない状態です。
    【自動売買不可】 MT4で自動売買の設定が有効になっていない状態です。
    【実施回数上限】 デルタヘッジの実施回数が設定された上限もしくは試用回数の上限に達した状態です。
    【秒経過(* 秒待機)】 前回の注文処理完了から3秒以内の場合は経過秒数が表示されます。
    【注文処理中】 注文依頼ファイル発行 → MT4で注文処理 → 注文依頼ファイルを削除。


    続いて自動ヘッジ機能(ショートカットキーを使用する場合)について確認します。

    1) 「自動ヘッジ」 の項目を 「する」 → 「しない」 へ変更します。
    2) 未決済ポジション数量を 「1,000」 「買建て」(0.03の 「buy」 が1本、0.02の 「sell」 が1本)の状態にします。
    3) 許容デルタ上限および許容デルタ下限を 「無効」 にします。
    4) [F2] キーを押して 「機能メニュー」 フォームを表示します。
    5) 「自動ヘッジ」 の項目を 「しない」 → 「する」 へ変更します。
    ※ 評価日時の方式は 「現在日時方式」、レートの取得方式は 「参照」 として下さい。

    6) [F8] キーを押します。
    7) ネットデルタの1,000 をニュートラルにするための注文(0.01の 「sell」 )が行われます。
    ※ オープンポジションの中に注文内容と同一数量の反対ポジションが無いため新規注文のオーダーが出されます。


    4.3 注文依頼ファイルの削除


    MT4業者のメンテナンス時間や為替市場のクローズなどレートの配信が停止する直前に注文依頼ファイルが発行された場合、MT4による処理が行われないままファイルが連携用フォルダに残る場合があります。自動ヘッジによる注文は成行注文のため、配信再開時のレートによってはデルタ調整に誤差が生じる場合があります。注文をキャンセルしたい場合はレート配信の再開までにシステムを再起動して下さい。
    ※ 注文依頼ファイルはシステム起動時に削除されます。
    ※ 連携フォルダ内の注文依頼ファイルを直接削除することはお止め下さい。



    5. 通貨オプション


    5.1 ポジション情報の入力


    オプションのポジション情報を入力して各種機能の確認を行います。

    1) 機能メニューの 「連携機能」 の項目を 「起動」 → 「停止」 へ変更します。
    2) 機能メニューの 「レートの取得方式」 の項目は 「参照」 とします。
    3) 取引情報の評価日時の方式を 「現在日時方式」 とします。
    4) 通貨オプション設定のスプレッド(通貨オプションの取引業者が提示する値)を入力します。
    5) オプションAの欄に情報を入力して、プレミアムやグリークスが取引業者の示す値に近いものになるか確認して下さい。プレミアムに誤差がある場合はボラティリティを調整して下さい。
    ※ 満期日はオプションカットの日時(夏時間の場合は満期日の23 時。冬時間の場合は満期日の24 時)で入力して下さい。
    ※ プレミアムおよびグリークスは取引業者が示す値に完全に一致するものではありません。満期までの期間が長い場合、「主軸通貨金利」 を適切な値に変更することで誤差が小さくなります。
    ※ 決済日の欄に日付を入力すると、そのオプションの評価損益は0となり実現損益が発生します。満期時に権利行使や割当てによりスポットのポジションが発生すると管理が難しくなるため、キャッシュによる清算として下さい。

    6) 「レートの取得方式」 を 「任意」 とし、レートを変化させて損益ならびにグリークスが変化することを確認して下さい。
    7) 評価日時の方式を 「任意日時方式」 とし、日時を変化させて損益ならびにグリークスが変化することを確認して下さい。
    ※ 原資産の欄に入力した日付を基準にオフセット日数を指定することで任意の日付による評価が可能です。ショートカットキーで評価日を前後することも可能です。(ショートカットキーの内容は損益グラフの下部を参照願います。)


    5.2 損益グラフの表示設定


    損益グラフの表示に関する設定を行います。
    【X軸目盛間隔】 グラフのX軸目盛の間隔を設定します。
    【小数点桁数】 X軸の数値を設定した桁数で丸めます。
    【Y軸下限額】 Y軸の下限の数値を設定します。
    【Y軸高安幅】 Y軸の上限と下限の差を設定します。(上記例 22,000+8,000=30,000)
    【中間損益①】 評価日時に日数を加算してグラフを表示します。小数入力可能。(描画色 青)
    【中間損益②】 評価日時に日数を加算してグラフを表示します。小数入力可能。(描画色 水色)



    6. 取引例


    6.1 ガンマトレーディング


    連携機能を用いたオプションのガンマトレーディングによる取引例を紹介します。取引を行う通貨オプションは特定の業者に限定されませんが、国内において個人投資家が最も身近に取引を行うことができる、サクソバンク証券㈱ での取引を例に説明を行います。
    1) 「連携機能」 の項目は 「起動」 とします。
    2) 「自動ヘッジ」 の項目は 「しない」 とします。
    3) 評価日時の方式は 「任意日時方式」 とし、時刻は現在時刻を入力します。
    4) 評価日の一番左の欄に現在日を入力します。
    5) [F6] キーを押して、オプションの評価日が現在日(今日)になるようにします。
    6) 満期日まで最も近いATMのコールオプションの情報をオプションAの欄に入力します。

    (例) 「2018/07/04 22:30」 にテストした場合
    【コール/ プット】 「コール」
    【数量】 「10,000」
    【権利行使価格】 「110.5」 ※必要に応じてATMの値を入力して下さい。
    【ボラティリティ】 「6.37%」 ※必要に応じてオプションボードの内容を入力して下さい。入力欄は損益グラフの下部にあります。
    【満期日】 「2018/07/11 23:00」 ※必要に応じてオプションボードの内容を入力して下さい。(夏時間の場合の場合は時刻部分の入力が必要。)
    【評価日】 「2018/07/04」
    【決済日】 何も入力されていない状態として下さい。
    【約定価格(建玉)】 「0.409」 ※必要に応じてオプションボードの内容を入力して下さい。オプションの買付はまだ行っていないため仮の値となります。
    【約定価格(決済)】 何も入力されていない状態として下さい。

    上記の内容で入力を行った場合、オプションのスプレッド分に近い保有損益が発生した状態となります。
    ※ オプションボードの売却レートと当システムで算出されるプレミアムの誤差が大きい場合はボラティリティを調整して下さい。

    レートが 「110.496」 の時、グリークスは下記の様になっていました。
    ※ プレミアムおよびグリークスは取引業者が示す値に完全に一致するものではありません。
    7) オプションの買付と原資産による最初のデルタヘッジは手作業で行います。

    ① オプションの買付を行い、買付時のオープン価格を【約定価格(建玉)】として修正して下さい。

    コールオプションのみでは、下記の様な損益グラフとなります。
    ② オプションの買付と同時にMT4側のワンクリック注文でオプションのデルタをニュートラルにするため原資産の売りポジション(下記画像を参照)を保有して下さい。
    損益グラフは下記の様に変化しました。
    ガンマ、セータ、ベガ に変化はありません。
    8) 青色(水色)の線は中間損益①(②) に入力された値によって変化します。上記の例では、3日後と4日後の損益曲線を示しています。日数の経過によって損益曲線が沈んでゆくことが分かります。
    [F7] キーを押して「評価日」を1日だけ進めてみましょう。
    損益が-988円から-1,228円に変化しました。その差は-240円です。
    レートとボラティリティに変化がなかった場合、1日経過することによりプレミアムが減価してセータに近い損失が生じることが確認できます。
    次に [F6] キーを押して評価日を今日に戻してから、オプションAのボラティリティを1%だけ高い値にしてみましょう。
    損益が-988円から-378円に変化しました。その差は610円です。
    ボラティリティの上昇によりプレミアムが増価してベガに近い利益が生じることが確認できます。逆にボラティリティが下降すると損失が生じます。
    上記のポジションの場合、時間の経過は敵になりボラティリティの上昇は味方となります。
    レートの大きな変化も味方になります。下記のボラティリティ欄にオプションAのボラティリティと同じ値を入力してみましょう。下記の例の場合1日で0.368円の振れ幅を市場が想定しているとみなします。
    レートの取得方式を 「任意」 として変化させてみましょう。

    レートを0.368円上げると損益は-988円から-797円に変化します。その差は191円です。
    レートを0.368円下げると損益は-988円から-627円に変化します。その差は361円です。

    191円+361円=552円で2で割ると276円となり、セータに近い値となります。上記の例ではデルタが若干マイナスに傾いているため、レートの下降側にバイアスが掛かっています。完全なデルタニュートラルの場合は上昇、下降に関係なくセータに近い利益が発生します。

    9) 経済指標の発表などでレートが大きくジャンプした場合を想定してみましょう。

    ボラティリティに変化がないままレートが1円上昇した場合、グラフとグリークスは下記のようになりました。
    レートが元の位置まで戻ってしまうと利益を取り損ねてしまうため、デルタヘッジを行います。
    デルタをニュートラルにするため、原資産を3,000通貨売り増しました。

    連携機能を用いない場合は原資産のポジション情報をすべて手動で入力する必要があります。
    取引業者Aで最初の5,000通貨の売りを行い、取引業者Bで3,000通貨の売り増しを行った場合は下記のような入力内容になります。今回の例では原資産の決済は行っていませんが、決済損益やスワップが発生した場合は 「②未実現スワップ」 「④実現損益」 の欄にも入力が必要です。
    ※ 「取引業者B~C」 を使用するには別途ライセンスの購入が必要です。
    ※ スワップのポイントや付与日数に応じて業者を使い分けると有利な場合があります。
    グラフとグリークスは上記のようになりました。レートが権利行使価格から離れたことによりガンマ、セータ、ベガが減少したことは、レートやボラティリティの上下による損益の変化が小さくなり、時間の経過による利益の減少スピードが遅くなったことを意味します。満期日まで待たずにオプションを決済する場合、売却の場合はスプレッドの1/2だけ安く、買戻しの場合はスプレッドの1/2だけ高いレートで決済を行う必要があるため、本ソフトウェアにおけるプレミアムの評価額はブラック・ショールズ方程式で算出した値をスプレッドコストで補正しています。ただし、売却時のプレミアムが0以下になることはありませんので、上記のようなグラフになることは理解できるかと思います。

    10) レートがそのまま上昇した場合でシミュレーションしてみましょう。

    レートを1円上げて「112.496」としました。
    グラフとグリークスは上記のようになり、2,000通貨の売り増しを行ったところ下記のようなグラフになりました。
    この状態ではガンマ、セータ、ベガの値がとても小さいため、かなり安定したポジションになります。満期まで持ち込んで清算すればスプレッドのコスト分だけ有利になりますが、すでに原資産を1万通貨ショートしていますので日数分のスワップ支払いを考慮し、場合によってはショートのスワップが低い業者で原資産を保有したほうが良いでしょう。

    このポジションを満期まで放置している間に、ボラティリティの上昇を伴った暴落が起きた場合はどうなるでしょう。
    その後、権利行使価格付近でレートが膠着した場合はどうなるでしょう。
    オプションの買いではなく売りの場合はどうなるか、コールではなくプットの場合はどうなるかなど、色々な組み合わせが考えられます。
    ぜひ、あなた自身の手でシミュレーションしてみて下さい。

    オプションのポジションを追加することで、より高度な戦略を実行することができます。
    ※ 「オプションB~F」 を使用するには別途ライセンスの購入が必要です。

    11) オプションのポジションを閉じた場合は、「決済日」 と 「約定価格(決済)」 を入力して下さい。
    ※ オプションの入力欄が足りなくなった場合は、実現損益を一番右端の欄に移し替えることで対応して下さい。
    (例) オプションAが決済されており5,800円の実現損益となっている場合、一番右端の実現損益の欄に5,800円を加算して、オプションAを新たに建てるポジションの入力欄として使用。