為替予約と通貨オプションの関係


為替予約については、まず下記のリンクを参照して下さい。

外国為替取引における先物予約と通貨オプションの違い


通貨オプションと為替予約には密接な関係があり、為替予約は通貨オプションで複製することが可能です。
サクソバンク証券のフォワードFXを用いて具体的に検証してみましょう。
為替予約のレートは二国間の金利差と外国為替 (スポット) レートならびに期間で決まります。
仮に10年物国債の利回りを用いて計算してみましたが、フォワードFXで提示されるレートと一致しなかったため、円金利を 「0%」、主軸通貨金利を 「2.66%」 としたところ、ほぼ一致する結果となりました。そこで、通貨オプション戦略のシステムに同様の金利を設定し、為替予約の決済日と同じ満期日のコール買いとプット売りを組み合わせたポジションを組んでみました。検証のため、通貨オプションのスプレッドは 「0」 とし、ミッドレートで約定できたものとしています。また、フォワードレートでドル売りの為替予約を行ったものとして値を入力しました。結果、システムが示すプレミアムとグリークスはオプションボードの値と概ね一致しました。デルタは為替予約と相殺され、ガンマとベガはオプションの売りと買いで相殺されています。詳しい説明は省略しますが、このポジションを組んだ状態で金利が変化することがあっても、損益に変化が生じることはありません。満期時の損益は確定しており 「185円」 でした。当初の評価損益、「-9,445円」 から 「9,630円」 だけグラフが上にシフトする形となります。これは為替予約に対するコスト 「9,505円」 とほぼ一致 (誤差125円) します。これ以上詳しい説明は行いませんが、下記の事項を理解した上で通貨オプション取引に活用して下さい。



要点


通貨オプションの評価・分析を行うに際して採用すべき金利については、市場の提示する為替予約レートから推測できる。

金利は投資期間に対応したものを使用すべきだが、満期までの期間が異なるオプションを保有している場合は全体として誤差がなるべく小さくなるような値 (満期までの期間が長いオプションに合わせるか、加重平均等を用いて調整) を一つだけ採用する。